1968 Alfa Romeo GTA 1300 Junior

DETAIL

1960年代、1970年代のヨーロッパツーリングカー選手権において数々の金字塔を打ち立てたアルファロメオを代表するコンペティションモデル”GTA”の入庫です。1965年にデビューした”GTA 1600”は、フロントマスク(グリル、楯、エアインテーク)、ドアノブ(U字型)、マグネシウムホイール以外、ベースとなったジュリアスプリントGTとの外観上の識別点は無いと言っても差し支えないほどでしたが、ボディはスペックの鋼板から、アルミニウム板に置き換えられた全くの別物で、スプリントGTより200kg以上軽量化されておりました。GTAの”A”(Allegerita:軽量)はアルミ構造によるこの軽量ボディを意味しております。GTA 1600に搭載される1,570ccDOHC直列4気筒エンジンも、エンジンブロック構造こそスプリントGTと共通ですが、シリンダーヘッドはGTAのためにツインプラグ化した新型ツインプラグヘッドが準備され、圧縮比は9.7へと高められました。その結果、出力はスプリントGTの106HPから、115HP/6000rpmを実現しています。

今日ご紹介するGTAは、1,290cc直列4気筒エンジンを搭載した”GTA 1300 Junior”となります。GTA 1600の登場から遅れること3年、アルファロメオがグループ2、1300ccツーリングカー選手権を制すべく、1968年に投入したマシンがこの”GTA 1300 Junior”です。GTA1600の兄弟車としてリリースされた”GTA 1300 Junior”のボディは1600同様オールアルミニウム構造で、ボディサイドに白いストライプとクワドリフォリオが奢られる以外は、外観はGTA1600を踏襲しています。インテリアも、インパネが木目調へ変更されたこと以外、目立った変更点はありません。1600同様、Hellebore製のウッドステアリングも装着されています。”GTA 1300 Junior”に搭載される1,290ccエンジンは、スペックのGT1300Junior(ボア74mm×ストローク75mm)のものではなく、GTA1600エンジン(ボア78mm×ストローク82mm)のストロークを67.5mmへショートストローク化したもので、圧縮比は9.0:1と若干低められたものの、ツインプラグヘッドとツインWEBER45DCOEキャブレターにより96HP/6000rpmを発揮します。

この個体、シャーシナンバー:AR775840は、1968年11月製造の”Stradale”仕様で、ミラノのアルファロメオディーラーへファーストデリバリーされました。新車時のカラーはRosso、オプションとして7J×14のCampagnoloマグネシウムホイールが装着されています。(これらの事は、Registro Italiano Alfa Romeoによって認可されています。)日本へ輸入されたのは平成14年、3人のアルフィスタを経て現在に至ります。オリジナリティは高く、AR00559エンジンをはじめ、WEBER45DCOE18キャブレターなど、新車デリバリー時の内容が色濃く残されています。アルミパネル及び塗装の状況は良好で、ピラー、ホイールアーチ部のリベット結合箇所も綺麗に残されております。併せてインテリア、機関類も共に抜群のコンディションを維持しております。GTAをお探しの方に自信を持ってお勧めするミントコンディションの一台です。ぜひご確認下さいませ。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
AR775840
Engine Number
AR00559☆05011☆
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