1963 Fiat Abarth 1000 Bialbero “Short nose”

DETAIL

1957年に誕生した”Tipo 221 750cc Bialberoエンジン(61mm×64mm=747.772cc)を搭載する”Record Monza(レコルト・モンツァ)が、様々な750ccクラスでコースレコードを塗り替えたのを受け、アバルトは、新たなコンペティションモデルに搭載する1000cc Tipo 229 Bialberoエンジン(65mm×74mm=982cc)を1960年にリリースしました。このエンジンを搭載した新型ベルリネッタは”1000 Bialbero”と命名され、レコードカーのモンツァ新記録樹立を皮切りに、1000ccGTクラスで特筆すべき性能を発揮、ライバルたちに対してその速さと信頼性を見せつけました。そして1962年、1963年と2年連続でアバルトは念願だったメイクスのワールド・タイトルを獲得しました。

本日ご紹介する”1000 Bialbero”は、1963年にデビューしたシリーズIIIモデルで、フロントラジエターへと改められたシリーズIIからの機械的な内容で大きく変わることはありませんが、ボディのエアロダイナミクスには大きな改良が施され、リヤスタイルはラウンドテールから”ダック・テール”へと変更を受けました。この魅力的な”ダック・テール”スタイルは、高速時のスタビリティを大幅に向上させ、次にリリースされる”ABARTH SIMCA”にも引き継がれてゆきます。さらにシリーズIIIは翌年、フロントノーズがフェンダーと一体で前方に開く方式へと変わり、フロントのオーバーハングも長く低められました。このフロントノーズの違いにより、1963年モデルは”Short Nose”、1964年モデルは”Long Nose”と区別されています。

アバルトの代名詞とも言われる”ダック・テール”は1000ビアルベロシリーズの中で最も人気のあるモデルです。是非コレクションに加えてみてはいかがでしょうか。
価格・詳細につきましてはTEL 03-3993-3760 までお問合せください。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
129/0231
Engine Number
Tipo 229
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