1952 SIATA 300BC

DETAIL

トリノのレースドライバー”Giorgio Ambrosini”が1926年に興したSIATA(シアタ)は、”Societa Italian Applicazione Transformazioni Accessori”の頭文字であり、幾多のバラエティに富む特殊なスポーツカーを製造したイタリアのコンストラクターの一つでした。1949年、SIATAは自製の鋼管フレームにトッポリーノのランニングギアを搭載したカブリオレ”AMICA”を発表、1952年には”AMICA 50″のシャーシに、よりスポーティーなベルトーネのボディを纏ったスポーツカー”300BC”をリリース、この”300BC”は750cc、1100ccの小排気量エンジンから、Jowett Jupiterの水冷フラット4エンジン、JAPモーターサイクルエンジン、そしてアメリカンV8エンジンに至る、様々なパワープラントが搭載できたことからアメリカのプライベーターから脚光を浴びました。1952 Mille Migliaではベルリネッタボディの”300BC”が好成績を収めています。

ご紹介する写真の”300BC”は、製造台数50台中の12台目の製造であることを示すシャーシナンバー”ST412BC”で、カリフォルニアのエンスージャスト”Kas Kastner”によってレストアされました。彼は、1954年から20年以上納屋で眠っていたこの個体を1976年に購入し、数年かけてこの個体を復元しました。その後、イタリアのコレクター”Filippo Villa”が入手、彼はレストアされたこの個体をさらにオリジナル状態に近づけるためミラノの”Galbiati”に持ち込みコスメティックレストアを施します。アメリカでのレストアに関しての記事は1980年発行の”ROAD & TRACK”に、イタリアでの記事は2003年発行の”RUOTECLASSICHE”にそれぞれ特集を組まれ記載されています。日本に上陸したのは2003年、2人のオーナーを経て現在に至ります。

リトル”フェラーリ”の形容が似合う、美しく、そして小さなイタリアのまるで宝石のような”300BC”、ミッレ・ミリアへのエントリーをお考えの方にお勧めの一台です。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
ST412BC
Engine
Crosley 750
ASI Targa oro
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