1961 Fiat Abarth 1000 Bialbero Beccaris

DETAIL

1960年の夏、ベースモデルとなったフィアット600がマイナーチェンジを受けると、早速、マリオ・コルッチを中心としたコルソ・マルケのアバルト技術陣は、1000ビアルベロに架装する新しいベルリネッタボディのデザインに着手し、翌年11月に開催されたTurin Motor Showで発表をします。新たなベルリネッタボディは、フロントにラジエターグリルが設けられ、ボディ広範囲に改良を受けていましたが、丸みを帯びたボディラインは、カロッツェリア・ザガートがデザインしたレコルトモンツァを彷彿とさせました。ボディ制作を担ったのはアルミニウム製ボディで定評のあるトリノのカロッツェリア”BECCARIS(ベッカリス)”で、ベッカリスは翌年リリースされる”ABARTH SIMCA”のボディ制作も請け負っています。

オリジナルに忠実に復元すべくレストア作業に10数年の年月を費やしたこの個体は、現存するベッカリスボディのビアルベロの中でも最も若いシャーシナンバーを持ち、1961年9月のモンツァ”Coppa Intereuropa”でデビューウィンを飾った個体そのものと推測されます。

1962年のSebring3時間レースで輝かしい勝利を収め、アバルトをグランド・ツーリングカテゴリーディビジョン1のコンストラクターチャンピオンに導いた立役者、”ベッカリス・ビアルベロ”、ぜひコレクションに加えてはいかがでしょうか。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
858582
Engine Number
Tipo 229
Condition
Fully Restored
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