1947 Cisitalia 202 Gran Sport

DETAIL

戦後間もないイタリアで、トリノの実業家”ピエロ・デュジオ”が創業した”チシタリア・Cisitalia (Compagnia Industriale Sportiva Italia)”。レースに対する計り知れない情熱に生きた彼が、ダンテ・ジアコーザと作り出した純レーサー”D46”とともに、華麗なベルリネッタ”202″はチシタリアの歴史を語る上で欠かせない不朽の名作として現在に語り継がれています。この”202”の美しさは、”Rolling Sculpture (動く彫刻)”と讃えられたほどで、優雅さの中に軽快さも併せ持ち、例えようのないオーラを放っています。ボディ製作を担ったカロッツェリアには、スタビリメンティファリーナやヴィニヤーレなどの名前も挙がりますが、”202″と言えばやはり、ピニン・ファリーナでしょう。現在では、ピニン・ファリーナの最も有名な一台は、この”202″をおいて他にはないと言っても過言ではないと言われています。

1947年10月にピニン・ファリーナの工房で製造、トリエステにファーストデリバリーされたこの個体(シャーシナンバー:036)は1950年に、ミラノのサイクリストで1932年のオリンピックで金メダルに輝いた”Nino Borsari”に引き継がれました。オリンピアンであるNino氏は、第二の故郷でもあるオーストラリアにオリンピックを誘致した(1956年メルボルン夏季オリンピック)ことでも有名です。Nino氏は、202をミラノからその後オーストラリアへと移送し、メルボルンの”Ian Hall”に譲渡する1960年まで、5年にわたりヒルクライム等のレースに参戦しました。その後、数人のオーストラリア、アメリカ人オーナーが所有したのち、2017年に日本に初上陸しました。

コンディション・オーナーシップとともに、この個体(シャーシナンバー:036)には、新車当時のチシタリアチューンエンジン(エンジンナンバー:069)が搭載され、オリジナリティの高さも必見です。Weber 36DR4SPツインキャブレターを装備したエンジンは、パワー・トルクともに十分で、1,100ccとは感じさせない力強い走りを見せてくれます。ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションとしても知られる、小さな宝石のようなスポーツカー”Cisitalia 202″、ぜひコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。車両とともに膨大なヒストリーファイルが付属します。Mille Miglia Storico参加車両(1988、1993、1998年)価格・詳細につきましては vintage@corgys.com までお問合せください。

 

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
036
Engine Number
069
Condition
Restored
History
Multiple Mille Miglia Participant in 1988, 1993, 1998
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