1952 FIAT 750 Zagato Derivata MM

DETAIL

“Zagato”が戦後はじめて製作したレーシングモデルはフィアット・トッポリーノ(500)をベースにしたスタイリッシュなBarchettaで、”Elio Zagato”はこのBarchettaでレースデビューを果たします。その後Elioは、さらにコンペティティブなSiluroボディを駆り、Coppa d’oro delle Dolomiti等に参戦しました。戦績は芳しくありませんでしたが、Elioはトッポリーノが高いポテンシャルを秘めていることを実感します。1949年、Zagatoは新型フィアット1100に、洗練されたエアロダイナミックボディを架装した”Panoramica”を発表、当時の先端素材”Plexiglass”をボディに沿って反らせ、ボディライン全体に柔らかな丸みを表現したこの”Panoramica”は、戦後Zagatoのトレードマークとして広く称賛されました。時を同じくして、この”Panoramica”ボディはトッポリーノ(500B)にも架装、数台が製造されました。その後、近代風のデザインチェンジを受けた新型トッポリーノ(500C)が登場すると、Zagatoは、Mille Migliaへ参戦すべく、さらに優雅で流線的でかつコンペティティブな新型ボディを製作します。こうして誕生した新型Zagatoは”Fiat 750 Zagato Mille Miglia”と命名され、Elio Zagato自らのドライブで、1951年4月15日の”Coppa Inter-Europa”で優勝したのを皮切りに、念願のMille Migliaではクラス優勝、その他のGT750クラスレースも総なめという華々しい戦果を残し、軽量エアロダイナミックボディがレースにおいて優位であることを見事に証明しました。

今回ご紹介する写真の”Fiat 750 Zagato MM”は、1952年5月6日に製造された最終製造期の一台で、リヤホイールアーチのカットが水平なコンペティションスペックです。750ccエンジンもABARTH製インテークマニホールドで武装したSOLEXツインキャブレターにチューニングヘッドが装着されパワーアップが図られております。イタリアCremaの実業家”Aldo Braendle”にファーストデリバリーされ、イタリア国内のレースに参戦したと言われております。その後5人のオーナーを経て、1982年の”Mille Miglia Revival”に出走、1985年、日本に輸入されました。日本に入ってからは、1986年の六甲モンテミリアにエントリー、その後は個人コレクターが約30年所有しておりました。イタリアでのオーナー歴は下記の通りです。

1952/6 Aldo Braendle – Crema(CR) CR21356
1954/8 Nerio Brighenti – Molinella(BO) BO69897
1954/12 Lao Zappi – Imola
1962/1 Giancarlo Benati – Casalfiumanese(BO)
1976/2 Angelo Gatti – Faenza
1977/8 Giancarlo Romagnoli – Bologna MM1982 entry from Club Amici Topolino
1985/ Japan

生産台数10台弱、Zagato初期を代表する歴史的なマスターピース”750 Zagato MM”、Zagatoエンスージャストの方に是非お乗りいただきたいお勧めの一台です。内外装、機関系レストア済み、国内新規3年車検付。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
500C*330787
Engine
750cc 3Bearing Tuned head twin Solex derivata from 500B
国内新規3年車検付
Condition
Fully restored
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