1956 Moretti 750 Gran Sport ex 24 Heures du Mans 1956

DETAIL
1956 Moretti 750 Gran Sport ex 24 Heures du Mans
chassis number : 1668   engine number : 1372

 

・ One of only 2 Moretti 750 sports racing entered in the 1956 24 Heures du Mans

・ Racing Number #48 Driven by Marcel LAUGA / Jean Michel DURIF

・ 1956 Montlhery 1000km de Paris entrant with racing number #66

・ The car remained in the Moretti factory until 1974

 

フィアットの小型大衆車をベースにした数え切れぬほどのレーシングスペシャルが誕生した戦後間もないイタリアで、モーターサイクルエンジンの製作で定評のあった”Giovanni Moretti”がトリノに興した”Fabbrica Automobili Moretti SpA”は、”Stanguellini”や”Ermini”、”Bandini”などとともにエンジンの設計・製造でその名を知らしめ、成功を収めました。 モレッティはその中でも、エンジン、トランスミッション、サスペンションに至るまで、一貫して自社で設計、製造するマニュファクチュアとして知られ、フィアット製のエンジン、ミッションをモディファイした他のコンストラクターとは一線を画す存在でした。彼らの自信作、4気筒750ccビアルベロ / モノアルベーロエンジンは、自製のファクトリーマシンのみならず、一般的なベルリーナ、カブリオレ、ステーションワゴンなどにも搭載されるほどの柔軟性と信頼性をも兼ね備えていました。

今日ご紹介する”Moretti 750 Gran Sport c/n :1668″は、”Barchetta (バルケッタ:オープン2シーター)”ボディを架装するモレッティのファクトリーマシンで、1956年6月6日にトリノで”TO 207059″のレジストレーションを与えられ、6月10日、モンレリーサーキットで開催のパリ1000kmでデビュー、そして、翌月7月29日のル・マン24時間レースに、Marcel LAUGA / Jean Michel DURIF組(ゼッケン48)で出走しています。D.B.HBR、OSCA、Stanguelliniなどの強豪がひしめく中、LAUGA / DURIF組のモレッティは健闘を見せましたが、残念ながらエンジンのトラブルにより10時間の時点でレースを終えました。この年のル・マンに、モレッティはもう1台、フロントノーズの形状が異なるバルケッタ(ゼッケン47)も投入しましたが、こちらも点火系のトラブルで7時間を走り終えリタイヤとなります。ル・マンを終えたのち、#1668は、Piero Careggio氏に引き取られる1974年までモレッティが保管所有していたと言われています。

モレッティの歴史の中で最も有名な一台と言っても過言ではない#1668、是非コレクションに加えてはいかがでしょうか。Gilco製鋼管フレームに搭載された750cc直列4気筒ビアルベロ(DOHC)エンジン、ギヤボックス、ディファレンシャル、サスペンション、ブレーキは全て職人の手による美しいもので、そのクオリティは美術工芸品とも呼べるレベルです。

詳細につきましては vintage@corgys.com までお問合せ下さい。

Photo by : Isao Yatsui

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
1668
Engine Number
1372
Condition
Fully Restored
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