1962 O.S.C.A 1600GT Zagato
レースコンストラクターとしての活動を切望しマセラティと決別した3兄弟が、新たに小排気量レーシングスポーツカテゴリーの勝利を目指し彼らの故郷であるボローニャに興した”O.S.C.A (Officine Specializzate Costruzioni Automobili)。マセラティ兄弟が渾身の力を込めコンペティションシーンに投入した第一号車”MT4 (Maserati Tipo 4cilindri)”は、華々しいデビューを飾り、その後、Mille Miglia、をはじめとするイタリア公道レースで華々しい戦果を残しました。ル・マン24時間、セブリング12時間、ツール・ド・フランス他、イタリア国外においても、MT4は常にクラス上位を独占するほどの圧倒的な強さを誇り、O.S.C.Aの名は一躍世界のレース界に轟くことになりました。
1960年代に入り、O.S.C.Aはレースで培った技術を活かしたスポーツカーの製作を展開、自らの設計による1600ccDOHCエンジンを搭載した小型スポーツカー”O.S.C.A 1600GT”を1961年にデビューさせます。エンジンのチューンはモデルの性格に従い、GT,GT2,GTV,GTSの仕様が用意され、GTS仕様になると当時の市販車では最高の140PSという高度なチューンが施されています。マセラティ兄弟が意を注いだのはエンジンだけではなく、チューブラー構造を持つシャーシに、4輪独立懸架ダブルウィッシュボーンサスペンション、さらに前後4輪に装備されるガーリング製のディスクブレーキに至るまで、彼らの集大成とも言えるほどの情熱とテクノロジーが1600GTにフィードバックされています。
今日ご紹介する”O.S.C.A 1600GT”はシリーズ中最も高い人気を誇る”ZAGATO”アルミボディを架装した一台で、GTSに次ぐチューンを施した”GTV”仕様(125PS)のエンジンを搭載しております。5年ほど前にフレッシュレストアを行ったボディは今でもレストア時の輝きを放っています。ボディ、インテリア、エンジンルームのオリジナリティは高く、”NARDI”が逆さまに刻まれたオリジナルステアリングも装着されています。
ジュリエッタSZ、ジュリアTZとならんで、1960年代前半のザガートを代表する人気のモデルです。ぜひコレクションに加えてはいかがでしょうか。
価格・詳細につきましてはTEL 03-3993-3760 までお問合せください。
- SALES
- :
- SOLD OUT
- Chassis Number
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- 0088
- RESTORED
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