1963 Fiat 600D Multipla

DETAIL

全長約3.2mの小さなボディに、小さな水冷4気筒633ccエンジンを搭載した”FIAT 600″は1955年に誕生しました。設計に携わったダンテ・ジアコーザは、小さく、軽く、そして安価でという難題を、エンジンをリヤに搭載することで解決、大人4名分の十分なスペースを確保しました。必要最低限の合理的な設計と総合性能の高さが評価を受け、”FIAT 600″は発売直後からベストセラーになり、1969年まで製造が続く大ヒットモデルとなりました。2年後に登場する兄弟車”チンクエチェント”とともに”600″は、現在でもイタリアを代表する傑作ベーシックカーとして人気を博しています。サルーンのバリエーションとして、レジャー・商用等の多用途性を備えたワンボックス型ワゴン”Multipla(ムルティプラ)”も翌年、ラインナップに加わります。イタリア語で多目的を意味するムルティプラはその名が示す通り、レジャーだけでなく、商用車、タクシーなど様々な用途に応えるべく誕生したモデルで、3列のシートを備え、最大6名の乗員を可能にする一方で、シートを畳めば巨大なカーゴスペースに生まれ変わるなど、自由自在な室内空間を実現しました。

本日ご案内するこの個体は、1963年にイタリアで新車デリバリーされた後、数人の愛好家を経て、数年前に日本に初上陸しました。日本上陸前にイタリアでフルレストアを敢行、数年経った今でもボディ、インテリア、機関全てにおいて素晴らしいコンディションを保っております。ルーフに備えられたラックは当時のオプションで、現在では入手が難しいレアアイテムです。こちらも綺麗にレストアされております。後期型600Dの767ccエンジンを搭載するためパワーも向上しており、小気味良い走りを味わえます。

自信を持ってお勧めする極上のムルティプラです。オリジナルのブラックプレート、Librettoが付属します。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
FIAT100D.108⭐︎107132&#x2b50
Capacity
767cc (600D)
Condition
Fully Restored
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