1963 Abarth SIMCA 1300

DETAIL

1963 Abarth SIMCA 1300

chassis number :  130S/0078       engine number : 230/200

・ One of the most famous Carlo Abarth’s giant-killing GT racer

・ Elegant and desirable coachwork by Beccaris

・ An opportunity to own one of Abarth’s most celebrated rarest model

 

カルロ・アバルト率いる”ABARTH”は、フランスの自動車メーカー、SIMCA社とコラボレーションし、世界のエンスージャストに向けて新たな小排気量ベルリネッタ”ABARTH SIMCA”を1962年2月にリリースしました。1000 Bialberoに良く似た、アルミボディを架装した新型ベルリネッタは、それまでのフィアットベースとは全く異なるものでした。一つは、サスペンション及びギヤボックスを含むシャーシがSIMCA1000から流用されたこと、そしてもう一つは、1000ビアルベロ・ユニットの流用を試み、テストを繰り返した結果、新設計することになった新しい4気筒エンジンが、完全にアバルト自製となったことです。新たな1298ccのDOHCパワーユニットは、圧縮比は10.4、WEBER45DCOEキャブレターが2基組み合わされ、125HP/6000rpmというパワーを達成しました。架装されるボディは1000ビアルベロで成功を収めていた最新のアバルトデザインを踏襲したもので、制作はベッカリスが担当しました。ABARTH SIMCAはリリース後まもなく、サーキットで頭角を現し、フランス・オーベルニュでの優勝を皮切りに、9つのメジャーレースで勝利を重ね、1963年シーズンは年間90勝、そして1964年シーズンには177勝の勝利を挙げ、GTマニュファクチャラーズ選手権のディビジョン1(1300cc)部門で見事栄光を勝ち取りました。

今日ご紹介する個体は、1962年デビュー当時と同じシェイプを持つシリーズ1で、ベッカリスの手によるラウンドテールボディが架装されています。全長、全幅ともに、1000ビアルベロのベッカリスボディよりほんの少し大きくなりますが、車高は低められよりスパルタンで魅力的なスタイルに映ります。1990年代にアメリカより入ったこの個体のヒストリーは現在調査中ですが、10000rpmレブカウンター、260kmスケールメーター、リヤフードに入る3列のエアダクト、リヤウィンドに装着されるフュエルフィラー等の特徴から、レーシングユースを目的としていたと伺えます。一説によると、1964年のSebring 12hoursレースでゼッケン62番、Tom Fleming / Otto Linton組が駆ったマシンではないかと囁かれていますが、こちらについては定かではありません。コンディションですが、ボディパネル・インテリアともにレストア済み、エンジン及び機関系統についても非常に状態が良く、街乗りも可能なセッティングを施しております。

アバルトの歴史の中で最も重要なモデルの一つである”ABARTH SIMCA 1300″。GTクラスの中でアバルトの名をヨーロッパのみならず、世界中に知らしめた立役者です。アバルト・アルミボディモデルでは頂点の位置に君臨する、最終到達点的モデルと言っても過言ではないでしょう。ABARTH SIMCAの現存台数は、ダックテールボディ、1600、2000を含めても50台に満たないと言われており、弊社でも10数年に1回巡り会えるかという非常にレアなモデルです。是非コレクションに加えてみてはいかがでしょうか。価格・詳細につきましては下記のお問合せフォームよりお願いいたします。

Photo by : Isao Yatsui

SALES
SOLD
Chassis Number
ABARTH130S⭐︎0078⭐︎
Engine Number
230/200
Gearbox
4MT
Condition
Fully Restored
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