1964 Fiat Abarth 1000 Bialbero”Long Nose”

DETAIL

グランド・ツーリングカーカテゴリーDIV 1を2年連続で完全制覇したアバルト1000ビアルベロの最終ヴァージョン、”Fiat ABARTH 1000 Bialbero Long Nose”の登場です。1964年シーズンに向け、アバルトが実戦投入したこの最終ヴァージョンは、前年までの”Short Nose”と比較して、ボディスタイルに広範囲にわたる改良を受けています。その改良は、長く、低められ、全開閉を可能とした、ボンネットフード、フェンダー一体型のフロントセクションをはじめ、ワイドリムに対応するためにフレア化されたフロント・リヤフェンダー等に主に見られます。多くのイタリアの人々が名作と評した、この”Long Nose”のボディスタイルは、FIAのレギュレーション変更により、僅か数台が誕生した時点で、その後の開発に終止符が打たれました。

本日ご紹介する”Long Nose”は、FRP製ではなくオールアルミニウム製のフロントセクションが架装されていることから、Sibona & Basanoが制作したロングノーズのシリーズ1と推測されます。アルミニウム製のロングノーズは他にヨーロッパに1台、現存が確認されています。Tipo 229 ビアルベロエンジンブロックには、アバルト独自のブロックを意味する”AH”の製造印が見られますが、この個体の”AH”の製造印が上下逆さまに印されるところなども、マニアックな魅力の一つです。アバルトの傑作とも言われる”Long Nose”は1000ビアルベロシリーズの中で最も人気のあるモデルです。

是非コレクションに加えてみてはいかがでしょうか。

SALES
SOLD OUT
Chassis Number
129/0283
Engine Number
Tipo 229
Fully Restored
CONTACT