1966 SAAB 96 850 Special
創業当初からラリーとともに発展を遂げてきた北欧の”SAAB”。初めての生産車”92″が1949年にデビューした直後からスウェーデンのラリーフィールドで活躍を見せ、その後登場した”93″、”96″の大活躍により、一気にサーブはラリー界の頂点に立ちました。さらに、1962年、1963年には、名手”エリック・カールソン”のドライブにより”96″が伝統のモンテカルロ・ラリーを連覇、ラリーフィールドにおけるサーブの名は揺るぎないものとなりました。スノーステージが多い冬のモンテカルロをはじめとするヨーロッパの氷雪路において、”SAAB 96″がその速さについては誰もが認めるBMCワークスミニクーパーSとも互角以上のポテンシャルを発揮したといえば、”SAAB 96″の実力のほどがお解りいただけるかと思います。
今日ご紹介する”SAAB 96″は、”GT850″, “Monte Carlo 850″の流れを汲むSportモデル”Special”となります。この”Special”は、1965年後半からV4が登場する1967年までに製造された2ストロークエンジンの最終モデルで、スウェーデン、オランダ、スイス、そしてアメリカにのみデリバリーされた限定仕様です。60hp/5300rpmを絞り出すSOLEX34 トリプルキャブレター2ストローク841ccエンジンとドライブトレイン、サスペンション、フロントディスクブレーキは”Monte Carlo 850″と同様のスペックで、ボディサイドに走るモールの取り付け位置の変更により”Monte Calro 850″との外観上の識別が図られています。
1966年2月28日にカリフォルニアで新規登録されたこの個体は、カリフォルニアのSAABエンスージャストのもとで大切に扱われ、2008年オランダに渡りました。その後オランダのSAABスペシャリストの手により2010年から3年の歳月をかけフルレストレーションを受けます。レストア後の走行距離は僅かで、レストアコンディションを保ったまま、2017年6月、日本に初上陸いたしました。オリジナリティは抜群に高く、エンジン及びシリンダーヘッドのCASTナンバーも最終のMC850ユニットであることを証明しております。インテリアにはMonte Carloダッシュとウッドスポーツステアリングが奢られています。
スポーツカーがお好きの皆様に是非とも一度お乗りいただきたいお勧めのモデルです。2ストロークエンジンが奏で出すエギゾーストノートと、異次元のエンジンフィーリングをぜひご体感ください。
- SALES
- :
- NEW
- Chassis Number
- :
- 398599
- Engine Cast Number
- :
- 732515
- Cylinder Head Cast Number
- :
- 7310129
- Fully Restored
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